
こんにちは、 emirinです。
慢性腎臓病を患ってから、食と健康について学ぶようになり食育アドバイザーの資格を取り、 持病を持っていても、食や生活習慣を改めることで、現状維持を心掛けながら生活しています。
健康寿命を延ばして元気で楽しい人生を送るために、 食事や栄養、生活習慣など 日々の暮らしの中で経験したことや感じたことを記事にしています。
今回の記事は次のような人におススメです
▶腎機能が低下していてカリウムについて知りたい方。
▶元気な毎日を過ごしたいと思っている方
▶健康志向の高い方
カリウムとは

カリウムは99%が細胞内に、残りの1%は血管内に存在しています。そして、血液中のカリウムが減ったり過剰なったりしないように基準値(3.5~5.0mEq/L)内になるように緻密に調整されているんです。
正常な身体の機能を維持するためにカリウム値は少なくても多すぎてもいけません。血管内のカリウムが少なくなると細胞内にあるカリウムが血管内に移動して、基準値内になるように調整されているんですって。これを浸透圧というようです。カリウムが多くなると腎臓から尿として排泄されます。
カリウムの働き
◆細胞内に存在し、体液の浸透圧を調節する。
◆神経の興奮性や筋肉の収縮に関わり、体液のpHバランスを保つ
◆ナトリウムを身体の外に出しやすくする
◆塩分の摂り過ぎを調節するのに役立つ
腎臓病とカリウムの関係

腎臓病の人にとってカリウムの摂り過ぎには注意が必要です。私も最近、血液検査のカリウムの項目を気を付けて見るようにしています。今のところ基準値内(3.6~5.0mEq/L)なのでそんなに心配するほどじゃありませんが、なるべく摂り過ぎないように気を付けようと思っている所です。
カリウムの摂り過ぎがなぜ腎臓病の人に良くないかというと、 腎機能が落ちてくると余分なカリウムを尿から排泄することが困難になり、血液中にカリウムが増えて、高カリウム血症という合併症を引き起こしてしまうからなんです。
命に係わる高カリウム血症

高カリウム血症とは、血清カリウム濃度が5.0mEq/L 以上になると高カリウム血症と診断されます。
高カリウム血症の症状は
初期段階では嘔吐、吐き気、しびれや脱力感など筋肉や神経症状が現れます。
さらに進むと、不整脈や心不全など心臓の機能に異常が出て最悪、命を落とす事もあります。
透析患者さんの死因のほとんどは心不全だそうです。
カリウムが多い食べ物

カリウムは果物、野菜、海藻類、肉、魚、乳製品など、カリウムはほとんどの食品に含まれています。
アボカド1/2⇒500mg
バナナ1本⇒324mg
メロン1/8⇒255mg
りんご中1個⇒234mg
みかん中1個⇒120mg
なし中1個⇒357mg
キウイ1個⇒247mg
柿1個⇒264mg
グレープフルーツ1個⇒392mg
トマト中1個⇒336mg
にんじん1本⇒486mg
ほうれん草1株⇒242mg
にら1束⇒485mg
なす1本⇒154mg
ブロッコリー1株⇒450mg
レタス1/2⇒441mg
玉ねぎ1個⇒270mg
キャベツ1枚⇒120mg
ゴーヤ1本⇒520mg
きゅうり1本⇒200mg
とうもろこし1本⇒653mg
大根輪切り3㎝⇒230mg
じゃがいも中1個⇒443mg
さといも1個⇒320mg
さつまいも大1本⇒1269mg
干しいも大1枚⇒343mg
焼き海苔1枚⇒72mg
とろろ昆布大さじ1杯⇒48mg
干しひじき10g⇒440mg
カットわかめ小さじ1杯⇒4mg
わかめ(塩蔵・塩抜き)30g⇒4mg
もずく60g⇒4mg
大豆(ゆで)大さじ1杯⇒80mg
絹ごし豆腐1/2丁⇒225mg
木綿豆腐1/2丁⇒210mg
油揚げ1枚20g⇒11mg
厚揚げ1枚120g⇒144mg
納豆1パック50g⇒330mg
高野豆腐1個16g⇒5mg
えのきだけ1袋⇒289mg
エリンギ1本35g⇒161mg
しいたけ1個⇒28mg
なめこ(ゆで)1袋100g⇒210mg
まいたけ100g⇒330mg
しめじ100g⇒300mg
牛ひれ肉ステーキ用1枚⇒425mg
牛ひき肉50g⇒155mg
鶏もも肉(皮つき)1枚⇒675mg
ささみ40g⇒168mg
鶏ひき肉50g⇒135mg
豚ロース肉薄切り1枚⇒62mg
豚ひれ肉1口カツ用40g⇒164mg
豚ひき肉50g⇒155mg
鮭100g⇒380mg
サバ(半身)⇒672mg
さんま1尾⇒280mg
※肉や魚は全般に多いですね、
鶏卵Mサイズ1個⇒65mg
ウズラの卵1個⇒14mg
ウズラの卵水煮缶1個⇒2mg
牛乳200CC⇒325mg
プレーンヨーグルト100g⇒170mg
ヨーグルト100g⇒150mg
プロセスチーズ1個20g⇒12mg
日頃よく食べている食材のカリウム量を調べて見ましたが、果物や野菜、魚、肉は全体的に多いですね。カリウム量の少ない食材を探すほうが難しい感じです。
私は納豆を毎日1カップ食べているんですが、納豆1カップ(50g)中にカリウム330mg含まれているんですよね。自分が1日どのくらいのカリウム量を摂っているのか、食べたものを記録して調べて見たいと思います。結構とっているかも・・・心配になってきました。
多い食材は半分に減らす等して、カリウム摂取量が過剰にならないように対策していきたいと思います。
1日のカリウム摂取量

健康な人なら、1日のカリウム摂取量は成人男性3000mg以上、女性2600mg以上となっています。以上ですから制限がないという事です 。
腎機能が正常な人であれば、普段の食事でカリウムの過剰摂取の危険性は低いと言われています。食べ物などからたくさんのカリウムを摂取したとしても尿から体外へ排出されてしまうからです。
でも、腎臓病で腎機能が低下している人は制限なく食べる訳にはいきません。 腎臓の働きが悪いとカリウムを尿中に排出する機能が弱わっているため、体内に溜まりやすくなりカリウム値が高くなってしまうからです。
なので、腎機能が低下している人は、食事からのカリウム摂取量は1日に1500~2000mg以下を目安にするよう推奨されています。
カリウム摂取量を減らすポイント

カリウムはあらゆる食品に含まれていますが、たんぱく質を制限することである程度カリウム量を減らす事が出来ています。
カリウムは水に流れやすいので、水にさらしたり、茹でこぼしたりするとカリウムを減らす事が出来ます。
カリウム量を減らすポイント
◎料理する前に野菜などは水にさらす。
◎流水でよく洗う。
◎タップリのお湯で茹で、茹で汁は一度捨て新しい水で調理する。
◎電子レンジでの下ごしらえはカリウムが減らないので注意。
◎果物はカリウムが多いので1日1/2個程度にする。
◎生より缶詰の方がカリウムは少ない。※シロップは飲まない。
◎インスタントコーヒーやココア、緑茶は薄めにして。
◎海藻類もカリウムが多いので、一度に大量に食べないようにする。
まとめ
腎臓が悪くなるとタンパク質制限に始まり、塩分、カロリーそしてカリウム。マジでどこも悪くなく薬なんて飲んでいないよって言う人がめちゃめちゃ羨ましいです。
今回カリウムと腎臓病についていろいろ調べて見て、カリウムがほとんどすべての食材に含まれているという事がわかって、私自身も勉強になりました。
2カ月に1度の通院で6ヶ月に一回血液検査をしています。カリウム値の値も基準値内なので主治医も何も言いませんが、早めに対策して元気に毎日を送って行きたいと強く思っている所でした。
最後までお読みいただき有難うございました。
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